ステッキの長さの決め方

図1 ステッキの長さの決め方

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図2 前傾姿勢の高齢者の場合

図2

 ステッキの握りの高さは、体重をかけるときなどに適度な位置にないと使いにくいものです。ステッキの長さを決めるには、次の方法があります。

  1. 自然な姿勢で立ち、腕の力を抜いて手を下げたときの床から手首関節までの長さ
  2. 利き手側のつま先から前へ15p、外側へ15pの位置に杖をまっすぐ立て、グリップを握ったときの肘が約30度くらい曲がる長さ(図1)
  3. 床から大腿骨の大転子までの長さ(図1)

 3つの方法ともほぼ同じ高さになります。杖をつくとき、主として力を出す上腕三頭筋が肘を軽度屈折(約150度)したときに、最大の力を出すことができることを根拠にしています。

 ステッキの長さは、正確には使用する靴によっても変わってもきます。いつも履いているもので測るとよいでしょう。また、姿勢によっても異なるので、腰や背が曲がったやや前傾姿勢の高齢者には、そのままの姿勢で測り2で割って3を足すと適当な長さ(図2)と言われますが、姿勢に無理がないか容姿をみて確認したほうがよいです

 当店では、お使いになる方に合わせて無料でステッキの長さをカットして、発送しています。対象商品は、ストレートステッキや折りたたみステッキ等の伸縮機能のない杖。及び伸縮機能付きでも低身長のため、調整範囲外に短くしたい場合とさせて頂きます。ご注文時に身長を記載した場合は、当店での杖の長さの決め方は、図2の方法となります。